130,000部発行
2021年6月4日
通巻第297号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 節子  発行/(有)稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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随想 牛を生業とした人
鎌ケ谷市・元稲毛小校長 島津幸生
 牛は大きく乳牛と肉牛に分かれる。乳牛は放牧でレジャーランド化しているところもあり身近な感もある。肉牛は繁殖と肥育農家がある。(家の光協会知識ゼロからの畜産入門)
 生き物であること、後継者問題等畜産農家は大変なようである。千葉県は日本酪農発祥の地なのだけれど牛との縁はなかった。そんな私が在職中ひょんなことで元農水官僚で退職後中央畜産会と言う団体で常務理事をしている鎌田啓二氏(稲毛区園生町)と知り合いこの人の紹介で社団法人中央畜産会地域畜産活用交流推進事業中央協議会専門委員と社団法人日本草地畜産種子協会畜産理解醸成手法確立のための調査研究事業委員会委員(草地畜産体験学習教材作成委員会・視聴覚教材作成委員会所属)(平成13〜16年)になった。両方共畜産振興のための委員会だった。
 中央畜産会の事務局は東京の虎ノ門にあり下車駅が新橋でなんとなく民間のサラリーマン気分だったのをおぼえている。食べる場所が実にまわりに多かったのだ。この会で群馬県にある財団法人神津牧場の場長であった鈴木愼二郎氏を知ることになる。
 鈴木氏は最初の総会(大学の先生を含め畜産関係の人が20名くらい)で見学に来る先生方の指導と児童の態度のひどさを指摘した。
 不思議なものでこの鈴木氏とその後何回かお会いしているうちに親近感を覚え、年賀状の交換等後平成27年(2015年)彼の自伝「草地畜産半世紀・新書版P240」をいただくことになる。
 鈴木氏は昭和10年生まれで10才の時お父様がフィリピンのレイテ島で戦死されている。(レイテ島は大本営が決戦を放棄、部隊の司令官鈴木宗作以下参謀長友近美晴、そして師団長と百余名の将校たちが1万名の兵隊を残してセブ島に逃げているとんでもない部隊なのだ)
 冊子の中に「私は子供の頃チャボを飼っていた…兵隊の父と面会にいく時、母が何かと工面して食べ物を持っていくのだが、いよいよ物が乏しくなり、とうとうチャボを潰して鶏飯を作ることとなった。これが父にとっては最後のご馳走、最後の家族との食事であった。父はそれっきり還ってはこなかった。
 32才で妻と5人の幼子を残し飢えの中で家族のことを案じつつ死んでいかねばならなかった父のこと…私の生涯には農業・食料に関わることともう一つ日本軍部への憤り、反戦への思いがある」等々…とある。
 私に別の社会を教えて下さった鎌田啓二氏・鈴木愼二郎氏はお二人共元国家公務員で牛を生業(なりわい)として来た人である。お二人はもういない。お二人に出会えた事に感謝だ。合掌

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