150,000部発行
2005年6月3日
通巻第105号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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「私は約束します」
千葉市長選挙立候補者4人の抱負と公約 千葉市長選挙立候補者の紹介(出馬表明順)

安全・安心な千葉市を 
つるおか啓一(65歳)候補
今日の社会経済情勢や地方分権の進展を考えますと、市民の皆様の生活に最も身近な行政の役割や責任は、ますます重要になってきます。今後予想される厳しい時代の中で、市民の皆様の生活をより豊かなものとするためには、私がこの4年間、誠実に取り組んできた自然環境の保全や子育て支援、高齢化への対応など様々な分野での行政経験と実績が、大いに活かされると考えています。
私は、次の三つを市政運営の大きな柱にすえて、市民の皆様が住みたい、住んでよかったと思える千葉市をつくります。

 人にやさしい 千葉市
 1.防災体制の充実や防犯活動への支援 2.高齢者・障害のある方がいきいきと暮らせる環境整備 3.歩道の段差解消や各駅のエレベーター設置 4.里山や谷津田等貴重な自然の保全拡充等

 はつらつとした千葉市
 1.全国から注目されている様々な子育て支援策の一層の充実 2.教育環境の充実 3.「花の都・ちば」など千葉市らしい特色あるまちづくりの実現 4.中心市街地の活性化や蘇我駅周辺等の整備 5.海岸遊歩道等ウォーターフロント整備6.雇用の創出、農業の振興等

 開かれたまち千葉市
 1.市民や企業・団体などとの協働による取り組み 2.皆様にわかりやすい政策評価の実施 3.「市民の視点」「納税者の視点」をこれまで以上に重視した行政改革等
 しかし、これら施策の推進には、多くの市民の皆様の市政への参加とご協力がぜひとも必要です。
そして市民の皆様とご一緒に、92万市民お一人おひとりが、夢と誇りを持ち、安全に安心して暮らすことができる千葉市を創っていきましょう。      【現千葉市長】


市政を変え元気な千葉市に
島田ゆきのぶ(64歳)候補
 市政を変えます。そして笑顔が増え、元気な千葉を創出していきます。現在の市の状況を言っても始まりません。私は今まで常に前を向いて物事に対処してきました。また、いつも「元気印」で「後ろ向きには考えない」を自分の姿勢として生きてきました。今が最悪なら、これからは上昇するのみではないでしょうか。この時期に私にその役目が回ってくる機会を持てたことに感謝します。
今回作成した「市民版マニュフェスト」では、わかりやすい言葉で『開かれた市政』『安全・安心な生活環境づくり』『元気な千葉ブランドの創出』の3つの約束を宣言しています。
この約束を実行するために次の重点政策を掲げました。
1.スリムな財政 2.商店街の活性化 3.子育て支援(各区にこどもセンター ) 4.教育環境の整備 5.千葉市のブランドづくり 6.自然資源の利活用 7.地元の底力の活用 8.女性が元気に活躍できる場づくり 9.クリーンな環境づくり
 これら政策の根底には「女性の元気をいただき、様々な場でその活力を生かしていく」ことが大切です。その具体例として「公募による女性助役の誕生」を実現します。女性ならではの知恵と生活観を活用させていただき、開かれた℃s役所を作ります。そして、職員幹部クラスに至るまで女性を登用します。また、千葉市の女性起業意識の高さに対応し、女性向けの開業相談窓口を開設。子育て支援政策も重要課題です。
 政令市として全国から注目される千葉市ブランドの育成は、大型イベントの実施(公式国際マラソン・千葉国際花火大会等)の開催や名産品づくりで全国発進できる「ブランド」を創造し、千葉市のイメージアップにつなげたいと思います。
 繰り返しますが、市政を変えて笑顔が増える『元気な千葉市』を作ることが私の皆様への約束です。【元助役】


今、変えなければ 間に合わない
おくの総一郎(40歳)候補
千葉市の借金(市債残高)は1兆円を超え、今年度予算の財源不足も190億円にのぼっています。この先、社会福祉費の増大や市民税収入の落ち込みで、このままでは財政破綻が確実です。まず、財政赤字を食い止め、50年以上助役出身の市長≠ェ続いた結果、内部に甘い組織になって不祥事が続く市役所を、フェアーな市政に変えて行政サービスを向上させます。
 さらに少子高齢社会に向けた子育て支援や地域福祉にしっかり取り組み、千葉の未来に責任を持ちます。今、変えなければ間に合いません。

 マニュフェスト
おくの総一郎 ちば創生プラン
目指します!3つの日本一
1.子育て・教育 学校選択制の導入や第三子以降の子ども手当で安心して子育てのできる「まち」に。
2.地域福祉 中学校区単位に福祉拠点を整備し、福祉を核にした地域コミュニティー作りで高齢者や障害者が安心して暮らせる「まち」に。
3.情報公開 議員から受けた要望は文書で公開の対象にするなど情報公開の徹底で市民がチェックできる市政に。

ここまでやる! 市民が真ん中 5つの重点政策
1.日曜日の市民向け窓口などサービス向上・市役所改革!
2.単年度収支の均衡を任期中に達成し、市民の財布に負担をかけない財政への改革!
3.共同住宅の耐震改修に助成制度など、誰もが安心して暮らせる「まち」に。
4.廃棄物処理場の許可基準見直しなど、千葉の原風景とマッチした暮らしを実現。
5.コミュニティービジネスの起業支援などで誰もが元気に働ける活気ある「まち」に。
 以上、私はお約束します。


市議28年の経験を生かす
ゆうき房江(61歳)候補
 税務行政がゆがめられ、福祉は削減、その一方で、大型開発には莫大な税金が投入され、1兆3千億円を超す借金。そして、JFEスチール(旧川鉄)の有害物質違法排水・データ改ざん事件。「こんな千葉市でいいのか」。これが市民のみなさんの思いです。
 私ゆうき房江は、市議会議員として28年間働かせていただいた経験を生かし、皆様とご一緒に、暮らしを守る、あったかい市政実現のため力一杯頑張ります。次の3つの改革で市民が主役の千葉市をつくります。

 1、ゆがんだ市政を清潔・公正、開かれた市政にします。
1.花沢元県議滞納税免除事件などの不正をただし再発防止のため、市民参加の「公正な市政づくり委員会」を設置します。2.市民のもとに出かけ「出前懇談会」を開きます。3.土曜・日曜に区役所市民課などの窓口を開きます。4.情報公開・市民参画を徹底します。JFEスチールの公害たれ流しに対して、刑事告発しない、企業寄りの行政を改めます。

 2、暮らし・福祉優先、税金の使い方を変えます。
1.6歳までの医療費を完全無料にし、保育所を増やします。
2.特養ホーム増設、高齢者の仕事確保と生きがい対策を進めます。3.30人学級実現をめざします。教室の冷房を計画的に整備します。4.青年が雇用・進路を気軽に相談・交流できる「ジョブ・カフェ」をつくります。5.商店街への援助を強め、公共事業の地元発注を増やします。6.蘇我臨海開発に984億円の税金を注ぎ込むなどの大型開発に対して、「大型公共事業見直し委員会」を設置して、見直し、財源をつくります。

 3、憲法を生かし、自主的な市政をすすめます。
1.国・県の市民負担押し付けはやめさせ、地方自治と市民の利益を守ります。

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市長選立候補者独占インタビュー 2
2期目の市長選に挑む鶴岡啓一氏に聞く

 任期満了に伴う千葉市長選挙は今月6月19日に投開票が行なわれる。前号では同じ候補者の前助役島田行信氏を紹介したが、今回は二期目に臨む現役市長鶴岡啓一氏にご登場頂き、市政運営についていろいろお聞きしました。 鶴岡氏は、現役の強みに加え自民党、公明党、連合などの強力なバックアップも得て、グッと有利に思える。しかし、今回は税免除問題や情報漏洩問題など職員の不詳事を抱え審判を仰ぐだけに、鶴岡陣営は守りの選挙戦といわれ、予断を許さない厳しい状況にある。4年間の実績を生かした今後の市政の基本政策や千葉市の将来像を具体的に聞いてみた。【聞き手 本紙編集部 中村 孝】

 さらに変えます!千葉市
 4年間の実績を生かし一層の充実
 Q・本日は市長に市政の基本姿勢をお聞きし、千葉市の未来像を分かり易く語って頂きたい。早速ですが、厳しい財政状況下での一期。色々とご苦労があったと思いますが、その中にあって、市長の手腕、実行力を高く評価する声を耳にします。どの点が評価されていると思いますか。
 鶴岡・そうですね。松井前市長の後を受け、経済状況の大変厳しい中ではありましたが、行財政改革を進めつつ、市民のための市政の発展と市民福祉の向上を目指し、全精力を傾け多くの課題に取り組みました。そういった姿勢を評価してくれたのだと思います。また、私はかけがえのない市の財産である里山や谷津田の保全を心がけると共に子育て支援に於いては全国でも注目されている施策等積極的に取り組みました。高齢者や障害者のケアに対しても、いきいきプラザの整備や訪問理美容の実施、既設の小、中学校へのエレベーターの設置等新しい施策をいち早く取り入れ実施してきました。

 農業版ハローワーク

 Q・里山や谷津田を破壊するのは容易ですが、再生はなかなか難しいですね。
 鶴岡・その通り。その他にも全国初の就農研修を取り入れた農業版ハローワークを実施し、農業の振興と活性化に向けた活動も開始しています。
 Q・そのシステムの導入でやる気と能力のある者の育成ができ、後継問題にも光が見えます。大きな樹に育ってほしいですね。
 鶴岡・私もそう願ってます。これら様々な分野での成果は、市民参加のまちづくりの進めや市民と行政との滑らかな協働関係の構築を目的に設置した6区の区民懇話会の委員や市民の皆様のご助言の賜物と感謝致してます。
 Q・花の都・ちば≠フイメージがまだまだ固定化されず認知度が低いのではとの声が聞こえますが、この声にどう答えますか。
 鶴岡・花の都・ちば≠燻謔闡gみ始めて4年となり最近では多くの市民や企業各社の積極的な参加で街中に沢山の花々がみられるようになり、感謝しています。都市イメージの定着は一朝一夕にはいかず、息の長い取り組み方が肝要かと考えています。そのためにも一人でも多くの市民の参加を願い、この想いを共有し皆で創造して行けたらと思っています。
 Q・千葉市が超高齢化へと向かいつつあります。かつて若い都市といわれた千葉市も十年後には高齢化率が25%を超え、超高齢化社会へ移行するとの指摘がありますが、どのような対策を考えているのかお聞かせ願います。
 鶴岡・千葉市は、全国平均から見れば、まだまだ若い都市ですよ。しかし、団塊の世代が多く、ご指摘のように、将来は急速に高齢化社会へと進むでしょう。私は、高齢社会になっても、お年寄りが、不安なく安心して住める街づくりを目指し、その方策として、身近な事では歩道の段差の解消や鉄道の駅でのエレベーター等を設置し、外出し易くします。また花作りは高齢者の癒しや健康にも良いので地域や施設で積極的に取り組み広げて行きたいと思っています。

 10月にサッカー場
 Q・超高齢化社会が十年後に到来というならば、早急に若者も住みたくなるような魅力溢れる街づくりを進めねばと思います、その対策をお話し下さい。
 鶴岡・お話のように、若者にも魅力溢れる街づくりは将来の千葉市にとつて重要です。現在、千葉都心、幕張新都心、蘇我副都心の三つの都心整備は賑わいと活力を生み出す大切な取り組みです。蘇我副都心では、本年4月下旬に商業施設エリアがオープンし、その盛況ぶりを目の当りにし、その将来性に希望を感じとりました。また、本年10月には、サッカー場も同地区にオープンの予定で、このエリアは益々賑わう事となりましょう。さらに、今後蘇我駅周辺にお住まいの方々や商店街の皆様方ともよく協議し魅力一杯の素晴らしい街づくりを共に進めて行きたいと考えています。一方、千葉都心では、旧ジャスコ跡地を含めた再開発事業を進めており、最新鋭のプラネタリウムや楽しく遊べるこども科学館等の諸施設が造られます。

 楽しい街づくり
 Q・子供達にとつて夢が溢れていて、何だか楽しそうな街ができそうですね。
 鶴岡・そうなんですよ。みんなワクワクしますよ。また、セントラルプラザ跡地は、一、二階を商業施設とする高層マンションの建設計画があり、その実現は都心に沢山の住民の生活が新たに生まれ、中心街の活性化への期待が大きく膨らんできます。その他、京葉線の千葉港駅前の中央港地区には民間による新形式の高齢者施設の建設計画もあり、県と協力しながら同地区に旅客桟橋やフィッシャーマンズワーフ等の整備を進めます。いなげの浜から幕張の浜までの遊歩道も整備し、市民がより楽しく憩うことのできる海辺にしようと考えています。これらの諸事業の推進によって、千葉市の魅力アップはもとより、経済波及、税収、新規雇用の創出等々の諸効果を生み出します。少し時間はかかりますが、しっかりと取り組み、少しでも早く実現するよう努力し続けます。
 Q・次に千葉市の教育について伺います。子供の教育、育成は行政の根幹に関わる重大な事です。子供達が健やかで安全、安心に育つ環境の整備が求められています。社会教育も含め、千葉市の教育に寄せる姿勢をお聞きしたい。
 鶴岡・次代を担う子供達は将来の千葉市にとって大きな財産です。健やかな成長を願い、引き続き子育て支援策を推進し、特に教育には力を傾注し、教育環境の整備や通学、学校内での安全の確保、さらに、特色ある学校づくりをすすめてまいります。
 Q・子供達は生きるもの≠ニしての生の継続性をよく知らないように思える昨今ですが、市は長柄町にユニークな事業をはじめましたね。

 少年自然の家設置
 鶴岡・はい。この4月に全国初のPFI手法を導入した施設『千葉市少年自然の家』を開設しました。都市化、情報化の進展に伴い、子供達の成長過程において自然との接触が失われている昨今の現状を憂い、子供達に思いっきり自然と触れ合って学習してもらおうと自然体感施設を長柄町に造りました。自然と接し情操を養い自然との調和により子供達は生きる事の意味を知る。そこでは、子供達に自然体験や生活体験等の体験学習場を提供します。また、子供達の夢が叶う創意工夫のあるプログラムの提供や利用者の立場に立った施設の維持管理を行い、学校教育の充実を図っています。この施設をおおいに利用し、自然の営みの逞しさと力強さを知り、子供達が強く逞しい人間に育ってもらえればと考えています。
 Q・そこでの体験は、子供達の情操に良い影響をもたらすでしょうね。
 鶴岡・学校が利用しない夏休み等には市民の皆様にもご利用頂き、自然との触れ合いを体感して頂きたいと考えております。
 Q・最後に、市長が特に推進したい施策があれば、それをお聞かせ下さい。

 納税者の視点で
 鶴岡・そうですね。何よりも市民生活の安全、安心を確保するため、防災体制の充実や防犯活動への支援をさらに拡充していきたい。依然として経済情勢は厳しいですが、雇用対策にも力を入れてまいります。また、自然環境保全や農業の振興、都市と農村の交流にも努めます。さらに政策評価の実施と「市民の視点や納税者の視点」をこれまで以上に重視し、行政改革の一層の推進と市民一人ひとりが千葉市に夢と誇りをもち、安全に安心して暮らせるまちづくりを推進していく所存です。スローガンを唱えるだけでは物事は成就しません。具体的な施策と実践がそれを可能とします。私は今も、そしてこれからも市民の為に全身全霊を捧げ尽くしたい。そして、市民の皆様方と共に、よりすばらしい千葉市を創造して行きたいとの思いでいっぱいです。
 Q・お忙しい中、ご協力ありがとうございました。読者に鶴岡市長の市政への熱き思い、考えや人柄をご理解願えれば幸いです。【終り】

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市長選立候補者独占インタビュー 3
40歳の若さで挑戦するおくの総一郎氏に聞く
 元助役同士の争いに割って入る形で4月末に立候補を表明した元総務省職員のおくの総一郎氏(昭和39年7月15日生・40歳=民主党・市民ネットワーク推薦)は、「55年間も続いてきた助役から昇格≠オた市長では変えられない」と訴えて、精力的に全市を回っている。40歳という若さで千葉市長選に挑戦、横浜市の中田市長のようになりたいという。おくの氏は「いま千葉市を変えないと間に合わない」と千葉市政改革「マニフェスト」を公表した。そのおくの式マニフェスト≠ニはどんな理念に基づく内容なのか等を聞いてみた。    【聞き手 本紙主幹 佐藤 正成】

 このままでは財政破綻
 次の世代や千葉の未来に責任を持つ政策を実行
 市政改革マニフェスト″成

 主幹・これまで総務省で郵政改革の仕事をされていたそうですが、まず始めに、なぜ千葉市長選挙に挑戦する決意をしたのかお聞かせください。

 一連の不祥事で決意
 おくの・私自身は神戸の生まれ・育ちなんですが、妻の出身地の縁で千葉市に7年前から住んでいます。街自体は緑が多いし、住みやすい所で気に入っているんですが、行政にはもの足りなさを感じてきました。そこに、一連の不祥事でした。県議の税金不正免除事件、産廃処理施設をめぐる個人情報漏えいの問題、公害防止など環境対策の甘さ等々、市民に顔を向けた行政とは到底思えず、怒りが高まっていました。ちょうどそんな時に民主党から誘いを受けて、千葉市は余力のある今のうちに改革しなければ、間に合わないと考え、市長選への挑戦を決意しました。
 主幹・つまり、現在の千葉市政に不満が募って立候補されたわけですね。それでは奥野さんは千葉市をどのように変えたいと思っているのか具体的にお聞きします。先日、千葉市長選挙にあたってのマニフェスト(政策集)を発表されましたが、作成にあたっての考え方や理念から説明してください。

 期限付きで政策を実行
 おくの・マニフェストというのは、選挙が終わったら「忘れてしまう」公約とは異なり、実施期限を明記した具体的な政策を有権者に示す「約束」なんです。私のマニフェストには、ほとんどの政策について実施期限を書きました。その期限以内に責任を持って政策を実行するということです。そこが、他の立候補予定者の「公約」や「マニフェストと称するもの」とは、絶対的に違うところです。とにかく一度、読んでいただければ、「責任をもって実行する政策集」ということが分かっていただけると思います。
 主幹・先日立派にできたマニフェストを拝見させていただきました。そういえばいろいろな施策に、目標数値や期限が明記されていましたね。マニフェスト全体を通しての基本的なスタンスは、どういったことになるんでしょうか。
 おくの・「次の世代や千葉の未来に責任を持つ」という考え方です。未来への責任という点で最大のものが、財政赤字を止めることです。千葉市の今年度予算で、財源不足(赤字)は200億円に及び、借金(市債残高)は1兆円を超えています。さらに今後も社会福祉費などの支出が増えつづける一方で、人口構成で全国平均より多い団塊世代の人たちが定年を迎えると、住民税収入が大幅に落ち込み、千葉市はこのままでは財政破綻です。市民には行政サービスの低下や負担増というしわ寄せがきてしまいます。このため、なんとしても赤字を止めて、財政破綻させないという強い決意で市政運営に臨むことが「次の世代や千葉の未来に責任を持つ」ことになると思います。具体的には、マニフェストで「4年の任期中に単年度収支の均衡を達成」と約束しました。これまでの財政赤字垂れ流しに責任のある助役経験者の立候補予定の方々は、「効率的な行政運営」とか「財政再建」など、あいまいな言葉で「公約」するだけですから、「次の世代、あるいは千葉の未来への責任感」の違いを明確にできたと考えています。
 主幹・これまでの財政支出を大幅に減らして、単年度収支を均衡させるのは並大抵のことではないと思うが、その覚悟はありますか。

 見直し委員会設置
 おくの・公共サービスの一部を民間に任せたり、様々な節約策をとったりして支出を抑制する一方で、受益者負担による収入増も図る方針ですが、公共事業費、補助金、人件費の3つに手をつけないと、支出を大幅に減らして収支を均衡できないと考えています。様々な既得権益なども、からみますので、かなり厳しい作業になりますが、これ無しには千葉の未来はないという思いでやり抜く覚悟です。マニフェストに明記した具体的手順としては、継続・計画中の大型公共事業の総事業費10億円以上については、市民が加わった見直し委員会≠設けて事業を評価し、優先順位の低い事業は2年以内に縮小・中止する。また、補助金については、最近、食品衛生協会の不正受給が明らかになったように、無駄なものがかなり多いため、大型公共事業と同じ手続きによって削減する。さらに人件費は、定年退職者の一部不補充による定員の削減、各種手当ての整理、特別職の報酬削減などにより、10%程度削減。こういった手法で大胆に支出を減らしてゆきたいと考えています。
 主幹・マニフェストの表題に「目指す!3つの日本一 5つの重点政策」とありますが、全体の構成を説明してください。
 おくの・まず、最も緊急の政策を「目指す!日本一」として3つ挙げ、次にその他の重点政策として5つあげています。三つの日本一の一番目が「子育て・教育 日本一」。働きながら安心して子どもを生み、育てることができる「まち」を実現し、子どもたちの人権が尊重される教育環境を整える。二番目が「地域福祉 日本一」。全国のモデルとなるような福祉を核にした地域コミュニティづくりを進め、高齢者や障がい者、誰もが安心して暮らせる「まち」にする。三番目が「情報公開 日本一」で、ズルを許さないため、市の情報公開を徹底して、市民がしっかりチェックできる体制を整え、情報公開全国一を実現、という項目立てになっています。そして5つの重点政策が「サービス向上・市役所改革」「市民の財布に負担をかけない財政への改革」「誰もが安心して暮らせるまち」「千葉の原風景と共に暮らす」「誰もが元気に働ける活気あるまち」という構成です。そして、それぞれの政策の中に具体的な施策を実施期限付きで書き込んであります。例えば、「子育て・教育日本一」の項目では、「少子化対策として第3子以降の子どもに手当てを支給する全国初の制度を2年以内に創設」や「小中学校に2年以内に学校選択制(学区制の弾力化)を導入」などを盛り込んでいます。このマニフェストは個別の政策からも、全体の構成からも、不祥事が続いた千葉市を公正な市政に変えて行政サービスを向上させる、そして財政赤字を止めた上で、少子高齢社会に向けた子育て支援や地域福祉にしっかり取り組むという私の決意を理解していただける内容に仕上がったと思っています。
 主幹・最後に、おくのさんは「助役から昇格≠オた市長では変えられない」と訴えていますが、確かに現鶴岡市長、もう一人島田元助役も候補に上がっています。その真意と、これからの選挙戦をどのように戦うつもりですか。
 おくの・職員のヤミ手当てが問題になっている大阪市と神戸市、それに不祥事の千葉市の共通点は、全国14の政令指定都市のうちで、この3市だけが市長が助役経験者だということです。しかも千葉市の場合、昭和25年から実に55年間、選挙で当選したとはいえ、「助役から市長、助役から市長」という実質的には内部昇格が続いています。それが余りにも長く続くと、市民の代理人として監督すべき立場の市長が職員と馴れ合いになって、内部に甘い組織になってしまい、そこから様々な問題が起きているのです。さらに今回の選挙で、助役経験者の新人は公共事業を、工事を細かく分けて事業費がかさむ方式にして、地元企業が受注できるようにすると公約し、また助役経験者の現職は、不正受給で無駄な補助金が発覚した食品衛生協会から推薦を受けています。いずれも破綻寸前の財政状況の中では考えられないことです。そうした既得権益やしがらみの中で、「助役から昇格した」市長では千葉市を改革し、変えられないと主張しているわけです。選挙戦では、マニフェストに掲げた政策で有権者に信を問い、「千葉の未来に責任をもつ」と強く訴えてまいります。
 主幹・お忙しい中ありがとうございました。

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