150,000部発行
2005年6月3日
通巻第105号
年間郵送購読料3,000円
稲毛新聞
 発行責任者/佐藤 正成  発行/稲毛新聞社 〒263-0043千葉市稲毛区小仲台2-5-2 TEL043-256-4414(代)FAX043-256-4494
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星霜録
 先月20日、都下あきる野市役所の尾崎環境課長補佐が突然一人で本紙を訪ねてこられた。何の用件か全く想像できなかったが、何と開口一番「営業でお邪魔しました」という▼小生は思わず「へぇー。市役所職員が稲毛新聞に営業に来るなんて珍しいですね。で、またどんな営業ですか」と、戸惑いと興味半分に耳を傾けた。すると「稲毛新聞の記事はインターネットで拝見させていただき、この新聞なら私どものお願いを聞いてもらえそうだと思いお願いに上がりました」という▼聞くところによると、あきる野市は平成18年末に第三セクターによる温浴施設≠ニふるさと工房五日市≠ノオープンする計画があり、「その施設を管理運営できる総括支配人を公募したいから、稲毛新聞に募集記事を掲載していただきたい」という。その職員の熱意に感動し、早速、下記にその要旨を掲載した▼役所が出資・運営する公共施設や各種団体は千葉市にはたくさんある。そこには必ずといっていいほど役所OBが天下っている。経営能力など関係ない。2〜3年務めて退職金をガッポリもらい、次の人に譲るのが慣例だ。都市モノレール会社が良い例だ▼最近は千葉市でも斎場やサッカー場など民間の経営者を採用するようになったが、役所も市民に負担をかけないための採算を重視する営業努力が大切だ。それにしても、今回のあきる野市の施設の職員採用は天下りではなく、民間から公募したいという努力に拍手を送りたい。(正)

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千葉の歴史検証シリーズ34  成田国際空港「血と涙の歴史」12
やっとパイプラインが完成
 政府、空港公団としては、一日でも早くパイプラインを完成させたかった。しかし事態は全く逆の方向に進んでいった。
昭和55年8月、当時の運輸相塩川正十郎氏は、千葉県庁に川上知事を訪れ「ジェット燃料の貨車による輸送期間を延長してもらいたい」と申し入れた。
前に書いたように、貨車輸送は千葉県、茨城県との約束では、昭和56年3月までとなっていた。「政府、公団は約束破りばかりする」と批判の声が上がったが、同年11月25日、ジェット燃料輸送に関係する10市町村会議が県庁知事室で開かれ、貨車輸送の期間を58年12月まで延長する事を了承した。
 言うまでもなく手土産≠ネしで、県が了承したわけではない。県は成田空港開港時に、地元自治体が出した要望のうち、貨物線に予定していた京葉線の旅客線化、東京駅乗り入れ、成田高速鉄道計画の実現など10項目の早期実現を求めた。成田空港を認めるかわりに県や市町村が出した要望は、実に141項目に上っていたが、この多くはなかなか実現しなかったため、貨車輸送期間延長を機会に、改めて最も重点的な要望の実現化を働きかけたのである。
 実際にはパイプラインは、昭和58年8月に運用を開始し、その時点で貨車による暫定輸送は終了している。 現在、朝夕のラッシュ時に通勤客の便利な足≠ノなっている京葉線が、実は貨物線として計画されていた事を知っている人は、今では少なくなっている。
 あの路線はジェット燃料の貨車輸送のお土産≠セったのである。紆余曲折の連続だった、ジェット燃料を運ぶパイプラインが運用を開始したのは、昭和58年8月8日のことだった。
 政府は、同年12月まで貨車輸送を延長するよう、千葉県と茨城県に要請していたが、それより早く運用できる事になったのである。政府も必死だったに違いない。それはともかく、これで航空燃料をトコトコ貨車で運ぶという前近代的やり方も終了した。
 パイプラインの延長47キロ。従来の貨車を使った暫定輸送に比べて、実に4倍以上の年間800万キロリットルを輸送できる事になり、やっと国際空港としての面目も立つようになった。パイプラインはA系とB系の2本の油送管で運用されており、8月から運用を開始したのは、とりあえずB系パイプラインだけだったが、それでも最大送油能力は貨車輸送の2倍という威力を発揮した。
 貨車輸送はB系運用開始の2日前の最終便で打ち切られた。そしてA系パイプラインは、翌年8月1日に運用が開始された。    これは大きな意味を持っていた。つまり成田空港の2期工事に向けた体制が整ったという事を意味する。 ただ付け加えておかなくてはならないのは、このパイプラインは完成までには多くの問題を処理したため、総工費が予想よりも大幅にふくらみ、実に1千億円を超えたのである。
 国際空港ナリタ≠ェ開港するまでの知られざる秘話∞官民ともに流された多くの血の犠牲%凵X、12回にわたって紹介してきた成田問題。まだ紹介しておきたい事も多い。
 こうした事を次回に年表風に紹介する。2期工事を見ても、まだその終わりの行方が見えないのが現実である。
それとともに、多くの血の犠牲≠払った千葉県民にとって、どうしても納得できないのは、羽田空港が滑走路をどんどん海に延ばして、国際空港化を図っている現実である。『羽田沖を埋め立てられないから』という理屈で、成田に空港をもってきたのではなかったのか…。 (つづく)
 【予告】
 成田空港「血と涙の歴史」次回でいよいよ最終回となります。7月から千葉市動物公園開設までの苦難の歴史を検証する予定です。

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学校物語 87 千葉市立高洲第一中学校
朝読書で考えを表現する力や伝える力を育む
 美浜区の高洲団地の近くにある「千葉市立高洲第一中学校」は、昭和47年に創立。全校生徒410人が勉学とスポーツに励んでいる。教育目標に「豊かな心をもつ人間の育成」を掲げ、「自分なりの考えを持って、心にゆとりと落ち着きのある生活ができる生徒」「物事に真剣に取組み、向上をめざす生徒」「自他の良さを見つけ、助け合える生徒」の育成に努力している。同校では4年ほど前から、毎朝10分間の「朝読書」を実施している。朝読書を「総合的な学習の時間」の一部として位置付け、生徒一人一人の「内面を拓く」ことに重点をおき、読んで学ぶ力や書いて伝える力や考えを表現する力を身に付けるために、生徒たちが特に感銘した本を皆に知らせる取組みを展開している。毎月、感動した本について魅力をレポートにまとめる時間を設け、生徒全員のレポートを掲示し、学年ごとに生徒が投票を行い、数人に奨励賞を授与している。学期末には、各学年から「最優秀奨励賞」に選ばれた生徒たちが、全校生徒が参加する読書集会でOHCや液晶プロジェクターを活用して発表会を実施している。読書集会では、学校図書館指導員が新刊図書や推薦図書を紹介。これらの読書活動を通して、読書に興味を持つ生徒たちが増えるとともに、自ら学び、自ら考え、自ら判断する力、表現する力が育まれている。
また、総合的な学習の時間では「成すことによって拓く」というテーマも設け、「福祉・健康系」「自然・環境系」「芸術・社会系」等の17分野に分けて、生徒が興味を持つ課題を選択し、個人あるいは小グループで調査・体験・追求する学習も行っている。学習の成果は10月に開催される「学習成果発表会」で発表。それぞれの成果や作品を発表し合うことで、より質の高い研究やものづくりへ進むことができる。部活も活発で、特に女子のバドミントン部は、夏に開催している「千葉市総合体育大会」で3年連続団体優勝を果しており、今夏の4連覇に向けて猛練習に励んでいる。女子の卓球部も今年の春季市民総合体育大会で団体優勝を果した。さらに、年2回、保護者が自由に全学年の授業を参観できる「オープンスクールデー」を設けており、子どもや教師の活動状況を知る機会として好評を得ている。【取材・浦野美智子】

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市民ガイド
千葉市美術館
ブラティスラヴァ世界絵本原画展1967年から2年ごとにスロヴァキアの首都ブラティスラヴァで開催されている世界規模の絵本原画展のうち、2003年秋開催の第19回展より受賞作品と日本人作家の作品を中心に紹介。多様な素材、精密な技法、意外な発想に大人も子供も楽しめる▼会期/平成17年7月9日(土)〜8月28日(日)10:00〜18:00(毎週金曜は20:00まで・入場受付は閉館の30分前まで)月曜休館(ただし、7月18日(月・祝)は開館、翌19日(火)休館)▼観覧料/一般800(640)円、大高生560(450)円、小中生無料※カッコ内団体30名以上▼問い合せ/千葉市美術館

県民の日記念・休暇村「館山」
◎県民の日にちなみ、3月に開湯したばかりの温泉「花海の湯」日帰り入浴が半額▼実施日/6月15日(水・県民の日)12:00〜15:00及び18:00〜20:00▼入湯料/大人250円、小人150円(通常料金の半額) ◎プロと楽しむ写真教室ツアー=日本旅行写真家協会のプロ写真家による指導付▼日時/6月13日(月)1泊2日▼参加費/15,750円(1泊2食、昼食、講習費、保険料込)◎南房総ふれあい体験ツアー=びわ狩りと戦跡めぐり▼日時/6月15日(水)1泊2日▼参加費/12,000円 ※6月末日まで特別価格で宿泊できる県民謝恩プランあり。詳細はお問い合せを▼問い合せ/休暇村「館山」館山市見物725 TEL0470-29-0211

第32回 歴史講座

演題「近代日本最高の外交家・小村寿太郎」▼講師/日本政策研究センター主任研究員 岡田幹彦氏▼日時/6月11日(土)14:30〜16:50▼会場/千葉中央コミュニティーセンター6階62講習室(中央区千葉港2-1)▼会費/一般1,000円、学生無料▼問い合せ/日本の心を育む会 担当:金子一之 TEL241-6104

千葉市医師会市民公開講座
『認知症の介護を考える』▼日時・7月2日(土)14時▼場所・千葉市総合保険医療センター5F会議室▼内容・ビデオ「認知症をあきらめない」講演「認知症の新しいケア」質問コーナーなど▼問い合せ、事前質問・TEL242-1090FAX247-5270(千葉市医師会)

神田外語大学・文化講座
「ビフォア+アフター・スターウォーズ」〜想像から創造へ〜
グラフィックデザイナーと俳優をゲストに迎え、図鑑のイラストとしての宇宙船やスペースシャトルの内部の描き方や、俳優として関わった空想上の乗り物内外での演技法などを対比。撮影の舞台裏や物づくりの面白さを語る▼6月21日(火)17:00〜18:30(開場16:30)▼神田外語大学ミレニアムホール▼入場料/前売り2,000円、当日2,500円▼主催/神田外語大学ミレニアムハウス館長室▼問い合せ/TEL043-273-2984

ミニテニス参加者募集
初心者、年配の方も楽しくプレイできます。▼ 練習日・毎週日曜日12時30分〜14時30分(場所・宮野木小学校)毎週月曜日18時〜20時(場所・轟町小学校)見学者歓迎します
▼問い合せ・TEL250-6858(畠山)

ひきこもり無料電話相談日
▼6月17日(金)10:00〜16:00▼無料相談はTEL286-6584(千葉ひきこもり青年復帰支援会)

よさこい仲間募集!
Let's 美浜「夢」。ちばYOSAKOIでみんなではじけよう!あなたもYOSAKOIソーランでデビューしてみませんか?▼毎週木曜日 19:00〜21:00▼高浜第3体育館で練習▼月会費/1000円▼連絡先/090-9821-6080 海上(うなかみ)

UCCコーヒーフェスタ開催
レギュラーコーヒーはじめ、各種食材・洋菓子などを安価で提供、1日限りの大バーゲン。ハガキ持参の方に粗品プレゼント▼6月25日(土)10:00〜17:00▼UCC上島珈琲(株)千葉支店 稲毛区小仲台6-8-1 TEL287-1000

カルチャーセンター稲毛 生徒・教室利用者募集!
会議・研修会にもどうぞ。ステンドグラス、マミフラワーデザイン、イラストレーション、パッチワーク、キルト、油絵、書道、ろう造花、手書き染め等。問合せはC244・3989【設計士の住い塾】家ができるまでのプランニングから業者選び、資金計画まで▼日時・6月25日シ午後1時〜3時▼問合せ・アイム設計C244・3989

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今月の人
千葉大学長に就任した 古在 豊樹(こざいとよき)さん 61歳
民間産業との連携・共同研究を推進
 今年の4月、千葉大学長に就任した古在豊樹氏の専門分野は「生物環境調節学」。千葉大園芸学部卒業後、東大大学院で農学博士に。昭和52年に千葉大学園芸学部助教授となり、平成2年に同学部教授。全国農学系学部長会議会長や千葉大学環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター長等を歴任している。昭和57年に「日本農業気象学会賞」を受賞以来、5件の学会賞を受賞。平成14年には「中国国家外国専家局友誼賞」「中国昆明市科学技術賞」を受賞し国際的な評価も高い。
 千葉大学は園芸学部や医学部、理工学部、教育学部、文学部等9つの学部と10以上の研究センターを擁し、学部では約12000人、大学院は約2600人の学生が勉強や研究に取り組んでいる。
 昨年4月から国立大学は独立行政法人としてスタートしたが、古在大学長は「千葉大では法人になる前から民間産業との交流を進めてきたが、産学一体の交流や連携をさらに活発にしていきたい。地域との連携も強め、開かれた大学を目指したい。
 構内ある「のけやき会館」では、市民向けに年に数回、研究発表等を行っている。また、研究内容や教育活動の紹介や民間と交流を行う産官学フォーラム≠ヘ毎年開催している。各学部・各研究センターの特徴を活かして民間産業との共同研究開発や連携を一層進めていきたい」と語る。
 2年前、柏市に「環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター」を設立、地域環境と園芸の研究や漢方の研究、園芸療法等の研究を行い、民間との共同研究も着々と進めている。「千葉大学は質の高い講義や教育カリキュラム、実習プログラムを実践したい。学生の研究成果が社会で普及するところまで大学がかかわっていく時代である。社会に貢献し自己実現ができる人間を輩出することが大学の使命である」と古在大学長。日本の教育の現状に対しては「成績中心の教育ではなく、花や野菜を育てる行為や自然観察、文章を書くなど、体験を通して感じる教育が大切。常に自分にとって何が大事か、何をやりたいのか、社会に貢献できることは何かを考えることが大事。自分自身で物事を考え、本物を見て本質を見極める姿勢を持たせる教育であって欲しい」と語った。【取材・浦野美智子】

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